色を捨てると、かたちが立ち上がる。モノクロで撮るようになってから、そう思うようになった。

赤い花も、青い空も、灰色の濃淡になる。けれど不思議と、いちばん覚えていたかった「光の向き」だけは、はっきりと残る。

写真は記録ではなく、選択なのだと思う。何を残し、何を手放すか。